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年に一度の家族写真の撮影を定着させたい。写真の価値の再定義を唱える写真スタジオBEATNIK PHOTO STUDIO運営 渥美さんインタビュー

今回インタビューさせてもらったのは、Webデザインや動画制作等の受託制作を行いつつ、横浜市で写真スタジオ「BEATNIK PHOTO STUDIO」の運営をしている、BLK株式会社代表取締役社長の渥美圭さん。

家族写真の撮影を勧める理由や、また他の写真スタジオとの違いなどを伺いました。

コロナ禍でも自分たちでできることを探して撮影サービスをスタート

ー創業から今の事業形態に至るまでの流れを教えてください。

僕はもともと制作会社でデザイナーとして働いてから独立して、会社を立ち上げました。当初はクライアントワークをメインとして、グラフィックデザインやWebデザイン、動画制作等の受託制作などを行っていました。

たとえば、今はスポーツブランドのシーズンビジュアルからWebサイトに掲載するバナー、店頭販促物など一通りのデザインを担当しています。

このような企業の案件を任せてもらえるのもありがたいことですが、一方でせっかくクリエイティブな仕事なのに自分のやりたいことができてないな、と感じる部分もあったんです。

それと、当然ですが受託案件はクライアントありきなので、クライアントの状況によって僕らの仕事も左右されてしまうんですね。特に今年は、コロナの影響でブランドが毎年行っていた展示会が開催できなかったり、広告宣伝費を削らざるを得なくなってしまったりする状況にも直面して。

それで企業向けではなく、一般のお客様向けのサービスを自社で作ろうと思って、写真撮影サービスを始めて、スタジオを立ち上げました。

ー自社サービスの内容を写真撮影にしたのはなぜですか?

コロナ禍で企業の撮影案件ができなくなってしまったなかで、僕らにできることってなんだろう?と考えたとき、家にいる人と距離を取って遠くから撮影するサービスを個人でやっている方がニューヨークにいることを知ったんです。「それ面白いじゃん」と思って、望遠レンズを使ってベランダにいる方を撮影するテレフォトサービスを始めたのが最初のきっかけです。

年に1回の家族写真撮影を定着させていく

ー現在は横浜市にスタジオを構えて、家族写真をメインに撮影されていますよね。

僕自身に5歳と7歳の子どもがいるんですけど、子どもの成長って本当に早いんですよね。そんな子どもの成長する姿や家族みんなで写真を撮ることの価値を、もっと世の中の人たちに伝えていきたいと思って、自社のサービスとして落とし込むことにしました。

ー「写真の価値を再定義する」というキャッチコピーも掲げていますよね。どんな意味があるのでしょうか?

僕らの定義する“写真”は、「形あるもの」という意味があります。今の時代はスマホで簡単に写真を撮ることができて、データとしてどんどん蓄積されていきますよね。それに価値がないわけではありませんが、改めて写真というものを考えたときに、やっぱり手元に形として残したいと思ったんです。

そして改めて振り返ると、家族写真ってなかなか撮影する機会がない方が多いと思うんです。だからこそ、家族写真をもっと広めていきたいという想いも込められています。

ーたしかに、家族写真って撮影するタイミングがなくて私自身も全然撮っていないです…。こんなタイミングで撮影してもらいたい、といったイメージはあるのでしょうか?

僕らは「年に1回家族写真を撮ってください」と言っています。

特に子どもの1年は大きな変化がありますし、少し悲しい話にはなりますが、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に写真が撮れるのも時間に限りがあるということも事実としてあって。同じ写真を撮れることがないからこそ、年に1回の家族写真撮影を定着させたいと思っています。

もちろん入園、卒園、成人式などの行事のときもたくさんの方にご利用いただいています。直近だと七五三や誕生日、年賀状用の写真撮影の方も多かったですね。

ー他の写真スタジオとは違うと思う部分は、どんなところでしょうか?

一般的に写真館のカメラマンの方は、写真館専門のカメラマンなので、決まった撮り方しかしてもらえない場合も多いです。中にはアルバイトの方がシャッターを押しているところもあるほどですし。

僕らは雑誌や広告などの撮影経験を積んできたカメラマンなので、撮り方のバリエーションが多いですね。クライアントさんの要望をその場でくみ取って表現することをやってきたので、お客様の要望にも柔軟に応えることができるという自負があります。

ーこれまでの広告などでの撮影の経験が活かされているんですね。

お客様からよく言われる部分だと、データを全部お渡ししていること。例えばお子さんの写真を撮りに来てくださったときにおじいちゃんが付き添いで来ていたら、「一緒に撮りましょう」と撮るんですね。他社さんだと追加分はデータをもらうのに別途料金がかかってしまいますが、うちは時間内で撮れるだけ撮るという方針なので、追加料金をいただくこともないですし、「こんなにたくさん撮ってもらえるんですね」と言っていただけますね。

あとは、スタジオのセットや小物にもこだわっているので、ハウススタジオとして雑誌の撮影などでもお使いいただいてますね。

ー家族写真の撮影が1万円からと、撮影の料金も業界最安値と謳ってますが、最安値に設定できているのはなぜでしょうか?

僕らは1回の撮影に多くのお金をかけることが、必ずしも良いとは考えていません。むしろ写真の価値は、時間が経つほど出てくるものだと思っています。なので、毎年撮ってもらえる金額を想定した価格設定にしています。

ー毎年撮影することを見越しての価格設定なんですね。これまでで印象的だった撮影はありますか?

結婚41周年の記念で写真を撮りに来てくださった夫婦の撮影ですね。お酒が大好きな奥様はウイスキーを持っていて、ご主人はお酒が飲めないのでコーヒーとソフトクリームを手にしているんです。他に例を見ないシチュエーションでしたが、最大限にイメージを具現化して、泣くほど喜んでいただけたのはすごく嬉しかったですね。

家族で楽しめる体験価値を提供していきたい

ー最後に、今後の目標を教えてください。

やっぱり、年に1回の家族写真撮影の価値をもっとみなさんに知っていただくことが1番の軸にあります。あと僕らはイベントも開催しているので、子どもや家族みんなで楽しめるような体験の場を作りたいです。写真を撮りに来てもらうのはもちろんですが、体験価値を提供することが大切だと考えているので、家族で楽しめる環境を僕ららしく作っていきたいですね。

インタビューを終えて

「私も写真撮ってもらいたい!」と思ったのが、インタビューを終えての率直な感想でした。インタビュー本文にも出てきましたが、特に大人になると家族で写真って撮る機会が本当にないなと改めて気づきました。だからこそ、機会を作って撮ることが大事なんだなと思います。記事を読んで私のように写真を撮ってもらいたくなった方は、ぜひスタジオに足を運んでみてください。

渥美さんプロフィール

1985年横浜生まれ。24歳よりデザイナーとしてキャリアをスタートし、2017年BLK inc.を設立。2021年地元横浜で [年に一度の家族写真] というコンセプトを掲げる写真館 “Beatnik Photo Stuio” をオープン。

Beatnik Photo Studio : 

 

この記事を書いた人
講師は全員現役アーティスト。バンドマン たなべあきらさんが音楽教室「Tees Music School」作った理由

伊藤 美咲

ステキな人やモノを広めるフリーライター。1996年東京生まれ、東京育ち。音楽・旅・ビジネスなど幅広いジャンルの記事を手がける。